ごあいさつ greeting 次世代シークエンス技術の普及により、個人の研究者であってもかつては想像もできなかったような大規模なデータを扱うことが可能になりました。がんを皮切りに、生活習慣病、精神神経疾患等、実に様々な疾患において、その網羅的理解と治療法の開発を目指して多くの取り組みがなされています。私たちの研究室では、我が国でも最大規模の次世代シークエンス設備を保有し、それを用いて全国/世界の研究者との共同研究を展開しております。次世代シークエンス技術を核として、臨床現場で見出された遺伝子変異の遺伝子発現制御への影響を、研究室実験環境下で、あるいは計算機環境下でのモデル化を通じて理解しようと試みています。最新計測機を自由に駆使して、独自に収集したデータについて、自由な発想からデータ解析を行う大学院生を募集しています。これからの時代に、産官学の広い分野で我が国でもっとも必要とされる人材だと考えております。 MESSAGE メッセージ 学部時代の恩師の言葉ですが、「大学院生活とはエレベーターにのっているようなもの」だそうです。閉じ込められた空間で、乗っているうちは実感が掴めません。けれど、時折扉が開いた時に見える景色の変化から、自らの上ってきた距離に気づかされます。長い大学院生活、色々な人が乗ってきては降りていくと思いますが、最上階にはすばらしい眺望が待っていると思います。頑張ってください。